細かな動きを支える筋肉の大切さ
細かな動きを支える筋肉は、子どもが繊細で正確な動作をするために使います。こうした微細運動(fine motor)のスキルは、次のような日常生活のさまざまな場面で大切です。
- 身の回りのことを自分でする:食べ物をつまんで口に運ぶ、スプーンを持つ、ボタンを留める、ファスナーを上げ下げする、歯を磨くといった動作に使います。
- 文字を書くための準備:鉛筆を持つ、色を塗る、はさみを使うといった動作をスムーズにするのに役立ちます(関連記事:遊びを通して書く練習を促す3つの方法)。
- 目と手の協調性:物を見て、思ったとおりにつかむ、置く、組み立てる、ひもを通すといった動作に役立ちます。
細かな動きに使う筋肉とは?どのような筋肉がありますか?
細かな動きに使う筋肉とは、互いに連携して繊細な動作をする小さな筋肉のことです。はいはい、歩く、走る、跳ぶといった動作に使う腕、脚、体幹などの大きな筋肉とは異なります。子どもにとって大切な小さな筋肉には、次のようなものがあります。
- 手と指の筋肉:物を拾う、つかむ、握る、つまむといった動作に使います。例えば、親指と人差し指で小さな物をつまむ動作は、多くの子どもが生後9–12か月頃からできるようになります。
- 手首の筋肉:手を回す、ひねる、動かす方向を調整するといった働きをします。ボトルのふたを回す、スプーンを使う、線を引くといった動作に使います。
- 目の周りの筋肉:眼球を動かしたり、物を目で追ったりするのに役立ちます。手の動きと連携することで、正確に物をつかめるようになります。
- 口と舌の筋肉:吸う、かむ、飲み込む、言葉を発するといった動作に使います。
細かな動きに使う筋肉の発達の速さは、子どもによって異なります。物をつかむ動作などが年齢に比べて遅いのではないかと心配な場合は、小児科医に相談してください。
手先の発達を促す5つの遊び
細かな動きに使う筋肉を育てることは大切です。こうした筋肉を使う練習は、子どもの指の筋肉を強くすることにもつながります。今回はABCTHEBABYが、お子さまの筋肉の発達に役立つ遊びをご紹介します。
1. ブロック遊び
ブロックはどの家庭にもあるような身近なおもちゃで、多くの子どもに人気です。ブロックを組み立てる遊びは、手の筋肉や体のほかの部分を強くするのに役立ちます。適切かつ安全に遊べるよう、子どもの年齢に合った大きさや形のブロックを選びましょう。小さな子どもには、飲み込むおそれのない大きなブロックを使ってください。ブロックは算数の基礎を育むことにも役立ちます(関連記事:木製ブロックで1–2歳の子どもが算数を学ぶ)。
shop now2. 粘土遊び
手先の筋肉を育てる方法はさまざまで、幅広いスキルの発達を支えるよい機会になります。子どもの好きな物を、大きく作ったり小さく作ったり、平面や立体で表現したりする粘土遊びは、創造力や責任感を育てることにつながります。また、細かな動きに使う筋肉を強くするのにも役立ちます。粘土や小麦粉粘土は、子ども向けの安全性が表示されているものを選び、口に入れないよう見守りましょう。
3. 折り紙
折り紙は、ほとんどの人が取り組める昔ながらの遊びで、家族みんなで楽しめます。細かな動きに使う筋肉を強くし、集中力を育てるのに役立ちます。また、子どもが学び、創造する機会にもなります。
4. 物をつまむ遊び
氷用トング、食品用トング、箸などを使う遊びは、楽しみながら学びを促し、手先の筋肉を使う練習ができるよい方法です。誰がいちばん多く別の容器へ移せるか競争すると、楽しく遊びながら手の筋肉を強くできます。
5. ビーズのひも通し
ビーズのひも通しは、女の子も男の子も楽しめる遊びです。細かな動きに使う筋肉や目と手の協調性を育てながら、創造的に楽しめます。
注意点:小さなビーズ、粘土、小さな部品には、誤嚥や喉に詰まらせる危険があります。小さな子ども、特に3歳未満の場合は、大きなビーズや幼児向けのひも通しセットを使いましょう。ラベルに表示された対象年齢に合う道具を選び、遊んでいる間は常に大人がそばで見守ってください。遊び終わったら、道具は子どもの手の届かない場所に片づけましょう(詳しくは米国小児科学会をご覧ください)。
ここでご紹介したのは、細かな動きに使う筋肉の発達に役立つ遊びの一例です。お子さまの筋肉の発達を促す遊びは、ほかにもたくさんあります。ABCTHEBABYでは、ママに役立つ子育てのヒントもご紹介しています。こちらからご覧いただけます。



