母乳は生まれて間もない赤ちゃんに免疫の一部を届けますが、すべての重い病気を防げるわけではありません。ワクチンは、赤ちゃん自身の体が免疫を作るための大切な手段であり、予防可能な病気による重症化、障害、死亡のリスクを減らします。この記事では、タイ保健省の予防接種計画に基づき、タイの子どもが受けるべき基本のワクチンをまとめます。
この記事は、保護者が準備するための一般情報であり、医療上の助言ではありません。お子さんの接種日は、母子健康手帳と医師や保健医療スタッフの指示に従ってください。
なぜ決められた時期に予防接種を受ける必要があるのでしょうか。
新生児の免疫はまだ十分に発達していません。初乳や母乳に含まれる抗体はある程度赤ちゃんを守りますが、結核、百日せき、麻しん、脳炎などは乳幼児の命に関わることがあります。年齢に応じて接種することで、感染リスクが高まる前に免疫を備えられます。

乳幼児の基本の予防接種スケジュール
次の表は、タイ疾病管理局一般感染症部の資料を基にまとめています。1
| 年齢 | 接種するワクチン |
|---|---|
| 出生時 | 結核を予防するBCG・B型肝炎(HB)初回を24時間以内に接種 |
| 2か月 | ジフテリア・破傷風・百日せき・B型肝炎・Hib混合(DTwP-HB-Hib)1回目・注射のポリオ(IPV)1回目・ロタウイルス1回目 |
| 4か月 | DTwP-HB-Hib 2回目・IPV 2回目・ロタウイルス2回目 |
| 6か月 | DTwP-HB-Hib 3回目・経口ポリオ(OPV)1回目・ロタウイルス3回目(3回接種の製剤のみ) |
| 9~12か月 | 麻しん・おたふくかぜ・風しん(MMR)1回目 |
| 12か月 | 弱毒生日本脳炎ワクチン(LAJE)1回目 |
| 1歳6か月 | ジフテリア・破傷風・百日せき(DTwP)追加接種・OPV 2回目・MMR 2回目 |
| 2歳6か月 | LAJE 2回目 |
| 4歳 | DTwP追加接種・OPV 3回目 |
ポリオの「注射2回・経口3回」方式
タイでは、有効性と安全性を高めるため、2023年(仏暦2566年)7月から、2・4か月に注射のポリオワクチンを2回、6か月・1歳6か月・4歳に経口ワクチンを3回接種する方式に変更しました。1
ロタウイルスワクチンは開始時期が大切です
ロタウイルスワクチンは経口接種です。初回は15週齢未満、最終回は32週齢までに接種することが推奨されるため、2・4か月の予約は延期しないようにしましょう。1
医師に相談したい追加のワクチン
基本のワクチンに加え、タイ小児感染症学会は、インフルエンザ、肺炎球菌、水痘などの任意接種も含む、タイの子ども向け推奨接種スケジュールを公表しています。2お子さんの健康状態や生活に合う計画を立てるため、小児科医に相談しましょう。
予防接種に行く前の準備
- 接種内容と次回の予約を記録するため、毎回母子健康手帳を持参しましょう。
- 脱ぎ着しやすいゆったりした服を着せ、予備のおむつ、コットン、ウェットティッシュを用意しましょう。詳しい持ち物は赤ちゃんとの外出前に準備するものをご覧ください。
- 哺乳びんで授乳している場合は、接種後に落ち着かせるためのミルクを用意しましょう。接種中や接種後に母乳をあげることも、赤ちゃんが早く落ち着く助けになります。新生児の授乳スケジュールもご覧ください。
- 発熱、過去のワクチンによるアレルギー、持病がある場合はスタッフに伝えましょう。
予防接種後のケア
- 帰宅前に医療機関で30分間、様子を観察しましょう。1
- 痛み、腫れ、赤み、微熱が見られることがありますが、通常1~2日で治まります。接種部位を冷やしましょう。
- 解熱剤は、医師または薬剤師の指示に従って使用してください。
- 全身の発疹、顔や喉の腫れ、呼吸困難、脱力がある場合は、直ちに受診するか1669に電話してください。
予防接種の日に役立つアイテム
清潔に拭くためのコットンやガーゼはBaby Mobyからお選びいただけます。母乳と哺乳びんを併用する方は、母乳の乳首に近い形状を目指したTommee Tippeeの哺乳びんもご覧ください。吸う動作に影響することがある乳児の舌小帯短縮症についても解説しています。

まとめ
タイの子どもの基本の予防接種は出生時から始まり、2・4・6・9~12か月、1歳、1歳6か月、2歳6か月、4歳に大切な接種予定があります。予約どおりに受診し、母子健康手帳を大切に保管することが、お子さんを守るために特に大切です。
参考資料
- タイ保健省疾病管理局一般感染症部、ワクチンで予防できる病気に関するワクチンの知識(PDF)
- タイ小児感染症学会、2025年(仏暦2568年)タイの子どもの予防接種スケジュール


