授乳は、生後0–12か月の赤ちゃんの健やかな成長と発達を支える大切なものです。授乳の方法は、赤ちゃんの月齢によって異なります。
ここでは、生後0–12か月の赤ちゃんに適した授乳のタイミングと、授乳スケジュールをご紹介します。
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生まれて間もない赤ちゃんへの授乳
生まれて間もない赤ちゃんの健やかな成長と発達には、母乳を与えることがとても大切です。母乳には、たんぱく質、脂質、炭水化物などの重要な栄養素が含まれ、赤ちゃんの体や免疫機能の形成を助けます。
新生児には欲しがるときに母乳を与えます(オンデマンド授乳)。少なくとも1日8–12回を目安に、泣き出すまで待たず、手を吸う、口を開ける、おっぱいを探すように顔を向けるなどの空腹のサインを見ましょう。片側を吸う時間を制限する必要はありません。最初の側を満足するまで飲ませてから、反対側を勧めます。哺乳瓶で飲み残した母乳やミルクは、授乳が終わったら捨て、次の授乳用に取っておかないでください。(詳しくは:正しい授乳の方法)
授乳には十分な時間を取りましょう。ただし、長くなりすぎると赤ちゃんがいら立ったり、不機嫌になったりすることがあります。また、授乳中に親子のつながりを育むことも大切です。赤ちゃんがお母さんの目を見たり、顔に触れたり、話す声を聞いたりすることは、親子の愛着やよい関係を育む助けになります。
| 月齢 | 授乳の基本 |
|---|---|
| 生後0-3か月 | - 欲しがるときに母乳を与え、1日8–12回を目安にします - 育児用ミルクが必要な場合は、種類と量について医師に相談します |
| 生後4-6か月 | - 生後6か月になるまでは母乳だけを与えます - 水、果汁、その他の食べ物はまだ必要ありません |
| 生後7-9か月 | - 母乳を引き続き与えます - 生後6か月から始めた月齢に合う離乳食を与え、少しずつ食事の回数を増やします |
| 生後10-12か月 | - 母乳を引き続き与えます - 月齢に合う離乳食を1日3回与え、食事と食事の間にはコップから清潔な水を少量飲ませてもかまいません |
世界保健機関(WHO)は、生後6か月間は水やその他の食べ物を与えず、母乳だけで育てることを推奨しています。その後、生後6か月になったら離乳食を始め、2歳またはそれ以上まで母乳を与え続けることを勧めています。
母乳は赤ちゃんの成長と発達に多くの利点をもたらします。そのため、生まれて間もない時期の授乳は、お母さんが日々の生活で大切にしたいことの一つです。
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生まれてから最初の1か月は母乳を中心に与え、健やかな成長と発達に必要な栄養を赤ちゃんが十分に取れるようにします。
生後1-3か月は、昼夜を問わず赤ちゃんが欲しがるときに母乳を与えます。一般的には約2-3時間おきで、1回の量は赤ちゃんの欲しがる量に合わせます。乳首を離す、吸う力が弱まる、眠ってしまうといった様子は、満腹のサインであることが多いです。生後5–6日以降に1日6回以上の排尿があり、体重も順調に増えていれば、十分に飲めている目安になります。(詳しくはHealthyChildren.org(AAP)をご覧ください)
生後1-3か月の授乳はとても大切です。母乳は、生まれて間もない赤ちゃんに適した栄養源となります。赤ちゃんが欲しがるときに母乳を与え、様子をよく観察して、健やかな成長と発達に必要な栄養を十分に取れるようにしましょう。
生後4-6か月の授乳
生後4-6か月は、この時期の赤ちゃんの欲求や発達に合うよう、授乳の方法を調整する必要があります。
この時期は、大人が食事をする様子に興味を示し始めることがあります。ただし、標準的な推奨では、生後6か月になるまでは母乳だけを与え、水、果汁、離乳食を早くから与える必要はありません。母乳には十分な水分と栄養が含まれており、赤ちゃんの消化機能もまだ整っていないためです。
生後6か月が近づいたら、首がしっかりすわっている、支えがあれば座れる、食べ物をつかんで口に運ぼうとするなど、離乳食を始める準備が整ったサインを観察します。体重の増え方が少ない場合や、母乳が足りているか心配な場合は、小児科医や母乳外来に相談してください。自己判断で早くから離乳食を始めないようにします。
| 生後4-6か月の授乳 | アドバイス |
|---|---|
| 引き続き母乳だけを与えます | 生後6か月になるまでは、水、果汁、その他の食べ物を与える必要はありません |
| 赤ちゃんの成長を確認します | 健診の際に、体重、身長、ぬれたおむつの数を確認します |
| 医師や栄養の専門家と連携します | 生後6か月からの離乳食開始に向けた準備について相談します |
生後7-9か月の授乳
生後7-9か月になっても母乳は引き続き大切ですが、健やかな成長と発達を支えるために、母乳以外の食べ物も取るようになります。この月齢では、体と脳の成長・発達を支える離乳食を食べるようになります。
生後7-9か月は赤ちゃんが欲しがるときに母乳を与え、飲む量を適切に調整します。欲しがる量が増えたら授乳回数を増やし、十分なエネルギーと栄養を取れるようにします。
この時期は離乳食も大切です。母乳に加えて、つぶしたご飯と十分に加熱した卵黄、魚、レバー、つぶした野菜や熟した果物など、月齢に合うさまざまな食べ物を与えましょう。塩、砂糖、ナンプラー、はちみつは加えず、多様な栄養をバランスよく取れるようにします。(献立のアイデアは生後6か月の離乳食メニューと生後7か月の離乳食をご覧ください)
生後7-9か月の授乳は、赤ちゃんの健やかな発達を支えるうえでとても大切です。赤ちゃんが欲しがるときに母乳を与え、欲しがる量が増えたら授乳量も増やしましょう。
| 月齢 | 授乳の方法 |
|---|---|
| 生後7か月 | 母乳を1日5-6回、または赤ちゃんが欲しがるときに与えます |
| 生後8か月 | 母乳を1日5-6回、または赤ちゃんが欲しがるときに与えます |
| 生後9か月 | 母乳を1日5-6回、または赤ちゃんが欲しがるときに与えます |
注意:赤ちゃんが引き続き母乳やミルクを飲みすぎて下痢をしている場合は、医師や専門家に相談し、助言を受けてください。
生後10-12か月の授乳
生後10-12か月になっても、母乳は赤ちゃんの成長と発達を支える大切なものです。一方、この時期は、はいはい、つかまり立ち、歩く練習などで活動量が増え、それを支えるために月齢に合った離乳食を食べる量も増えます。そのため、生後10-12か月の授乳は、成長する赤ちゃんの欲求に合わせて調整する必要があります。
生後10-12か月は、知的な発達や運動能力がさらに進みます。母乳は、感染症やさまざまな病気に抵抗する免疫機能を強めるうえで引き続き大切であり、脳の発達も助けます。
生後10-12か月は、引き続き主な栄養源となる母乳に加え、さまざまな食べ物を与え、1回の食事量も増やします。この時期に適した食材には、魚、鶏肉、牛肉などのたんぱく質が豊富な食品や、タムルン(ヤサイカラスウリの若葉)、カイランなどの緑の葉野菜があります。また、パパイヤ、バナナ、オレンジなど、ビタミンを含む熟した果物を、やわらかい小片にして与えましょう。塩や砂糖を加える必要はありません。この時期は、食事と食事の間にコップから清潔な水を少量飲ませてもかまいません。ただし、1歳になる前に果汁や牛乳を母乳の代わりに与えることは控えます。
新生児の授乳で起こる問題
授乳は、生後0–12か月の赤ちゃんの成長と発達を助ける大切な過程です。ただし、健やかに育ってほしいと授乳に取り組むなかで、いくつかの問題が起こることもあります。
よくある問題の一つは、赤ちゃんが乳首を深くくわえられず、十分に飲めなかったり、お母さんの乳首が痛くなったりすることです。お母さんの胸の張りや乳管の詰まりもあります。対処として、乳輪まで深くくわえられるように姿勢を整え、こまめに授乳します。胸に痛みやしこりがある場合、または発熱した場合は、医師や母乳外来に相談してください。哺乳瓶で授乳するときは、赤ちゃんの頭が胴体より高くなるように抱きます。むせたり、母乳やミルクが気道に入ったりするおそれがあるため、寝かせたまま飲ませたり、哺乳瓶を何かに立てかけて放置したりしないでください。
ほかに、授乳のタイミングが合わないという問題もあります。眠すぎるとき、体調が悪いとき、歯が生え始めるときなどは、赤ちゃんが飲むことに関心を示さない場合があります。ぐずったり、不機嫌になったりして、十分に飲めないこともあります。この場合は、授乳前に赤ちゃんを落ち着かせ、大きな音を立てないようにしましょう。
生後0–12か月の授乳で問題が起きたら、注意して赤ちゃんの様子を観察しましょう。困ったことや、いつもと違う症状がある場合は、医師や医療の専門家に相談し、助言や必要なケアを受けてください。
新生児の授乳トラブルと対処法
| 問題 | 対処法 |
|---|---|
| 赤ちゃんのくわえ方が浅い、またはお母さんの胸が張る・乳管が詰まる | 乳輪まで深くくわえられるように姿勢を整え、こまめに授乳します。痛み、しこり、発熱がある場合は、医師や母乳外来に相談します |
| 授乳のタイミングが合わない | 赤ちゃんが飲みやすいように、授乳前に落ち着かせ、大きな音を立てないようにします |
今後の育児に役立てられるよう、起きた問題や受けた助言を記録しておきましょう。また、専門家が推奨する新生児の授乳指針は変わることがあるため、最新の内容を確認することも大切です。
生後1-3か月の授乳のアドバイス
生まれてから最初の1か月は母乳を中心に与え、必要な栄養と免疫を赤ちゃんが得られるようにします。生後1-3か月の授乳では、次のことを意識しましょう。
- 直接授乳します:赤ちゃんが母乳の栄養とお母さんからの免疫を得られるよう、おっぱいから直接母乳を与えます。
- こまめに授乳します:少量ずつ、回数を多くして授乳し、エネルギーと栄養を継続的に取れるようにします。
- 母乳を正しく保存します:搾乳して保存する場合は、清潔な容器を使い、日付を記入して冷蔵庫で保管します。(初めてのお母さんのための搾乳方法と搾乳器をご覧ください)
生後4-6か月の授乳のアドバイス
生後4-6か月になったら、赤ちゃんに合うように授乳の方法を調整します。この時期の授乳では、次のことを意識しましょう。
- 母乳だけを与えます:生後6か月になるまでは、母乳だけで必要な栄養を取れます。水、果汁、離乳食を早くから与える必要はありません。
- 欲しがるときに授乳します:急速に成長する時期には、いつもより頻繁に欲しがる赤ちゃんもいます。空腹や満腹のサインに合わせて対応しましょう。
- 離乳食開始の準備をします:生後6か月から月齢に合った離乳食を始められるよう、首がしっかりすわっているか、支えがあれば座れるか、食べ物に興味を示すかを観察します。
これらのアドバイスを参考に、生後4-6か月の赤ちゃんの欲求に合った、十分な授乳を行いましょう。
まとめ
この記事では、生後0–12か月の赤ちゃんの成長と発達にとって、授乳がとても大切であることをお伝えしました。母乳には重要な栄養素が含まれ、成長を支える多くの利点があるため、授乳は赤ちゃんの健康全般に関わります。
この記事でご紹介した生後0–12か月の授乳スケジュールは、赤ちゃんに合った授乳のタイミングを考える際に役立ちます。授乳のアドバイスは月齢によって異なります。新生児から生後3か月までは母乳を中心に与えます。生後4-6か月も母乳だけを与え、生後6か月からの離乳食開始に備えます。生後7-9か月は成長が速いため、赤ちゃんに合わせて授乳を調整します。生後10-12か月も母乳は引き続き大切ですが、離乳食も取るようになります。
授乳の過程では、さまざまな問題が起こることもあります。問題が見つかった場合は、医師や専門家に相談し、さらに助言を受けてください。授乳をよりよく行い、生後0–12か月の赤ちゃんの成長と発達を支えることにつながります。吐き戻しが多く、体重も増えない場合は、赤ちゃんの頻繁な吐き戻しについての記事も読み、医師に相談してください。
参考資料:https://www.healthline.com/health/parenting/baby-feeding-schedule
https://kidshealth.org/en/parents/breastfeed-often.html
https://www.happiestbaby.com/blogs/baby/baby-feeding-schedule
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/infant-and-young-child-feeding


