排便は体内の老廃物を外に出す働きです。赤ちゃんの排便回数には大きな個人差があり、月齢や飲んでいる母乳・ミルクの種類によっても異なります。ただし、何日も排便がない場合は、異常のサインである可能性があります。こうした症状に気づいたら見過ごさず、適切な診断と治療を受けるために医師へ相談してください。
赤ちゃんがうんちを出せない原因
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食事の変化: これまでと違うミルクや新しい食べ物を取り入れると、赤ちゃんの消化器系が慣れるまでに時間がかかり、排便が再開するまで間隔が空くことがあります。
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便秘(Constipation): よくある原因は便秘です。消化しにくい食べ物、食物繊維や水分の不足によって、便が出にくくなり、腸の動きが低下することで起こります。
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食物アレルギー: 特定の食べ物に対するアレルギーによって、消化器系が正常に働かなくなり、腸の動きが低下することがあります。
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感染症: 消化管や尿路の感染症が、赤ちゃんの排便に影響することがあります。例えば、感染によって消化や排便の働きが正常に機能しなくなる場合があります。
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体の構造や機能の問題: 消化管の構造に異常がある場合や、消化管の筋肉が正常に働かない場合などです。
赤ちゃんの健康について心配なことがある場合は、医師やケアの専門家に相談し、適切な助言と診断を受けてください。排便がないことは健康上の問題を知らせるサインの可能性もあるため、速やかに医師へ相談し、適切な評価と助言を受けましょう。
保護者が観察したい症状
赤ちゃんに排便がない場合は、消化管の問題を知らせるサインの一つであるため、生まれたときから注意して観察することが大切です。次のような症状を確認しましょう。
- 普段よりも排便の間隔が大幅に空き、いつもと違って機嫌が悪い、おなかが張って硬い、吐き戻しが増えたといった症状がある場合です(母乳で育つ赤ちゃんの中には、よく飲み、機嫌がよく、おなかが張っていなければ、何日も排便がなくても正常な場合があります)。
- 便が硬い塊状やコロコロした粒状になっている、硬い便が原因で血が混じる、または10分以上いきんでも出ない場合です。
- 排便回数が以前と大きく変わった場合です。例えば、回数が大幅に減って便が硬くなったり、水のような便が出る回数が大幅に増えたりします。
- おなかが膨らんでいるのに排便がない場合は、消化管に問題がある可能性があります。赤ちゃんを受診させてください。
- いつもと違ってぐったりしている、母乳やミルクを飲もうとしない、嘔吐する、緑色のものを吐く、発熱するといった症状は、速やかな受診が必要なサインです。
こうした症状に気づいたら、適切に対処するため、できるだけ早く赤ちゃんを受診させてください。
症状への対処方法
症状に影響する要因を知ることで、よりよい対処につながります。保護者ができることは次のとおりです。
- 普段どおりに排便せず、腹痛や発熱などの異常がある場合は、いつから排便がないのか、その間に食事や体調に変化がなかったかを確認してください。
- 赤ちゃんが月齢や必要量に合った、適切でバランスのよい栄養を十分にとれているか確認しましょう。消化管の働きを促せるよう、食事の内容も適切に整えてください。
- 赤ちゃんが十分に体を動かすことは、消化管の働きや排便を促す助けになります。足を持って自転車をこぐように動かしたり、おなかを時計回りにやさしくマッサージしたりしましょう。
- 離乳食を始めた赤ちゃん(生後約6か月以降)には、食事の合間に清潔な水を少しずつ飲ませることができます。生後6か月未満の赤ちゃんは母乳やミルクから十分な水分を得ているため、医師に相談せずに水や果汁を与えないでください(出典:NHS)。
- 粉ミルクで育つ赤ちゃんには、毎回ラベルに記載された割合で調乳してください。濃く作りすぎず、自己判断で頻繁にミルクの種類を変えないようにしましょう。
- 長期間排便がない場合や異常な症状がある場合は、適切な診断と治療を受けるために医師へ相談してください。
- 赤ちゃんの状態や変化を注意深く観察してください。症状が改善しない場合や新たな症状が出た場合は、再度医師へ相談しましょう。
何日出なければ正常・異常なのでしょうか
赤ちゃんの正常な排便頻度には、非常に幅があります。American Academy of Pediatricsによると、粉ミルクで育つ赤ちゃんはほぼ毎日、少なくとも1日1回排便することが多いものの、1–2日空くこともあります。母乳で育つ赤ちゃんは、新生児期には1日に何度も排便することが多く、成長すると母乳のほとんどが体内で利用されるため、数日から約1週間排便がなくても正常な場合があります。
そのため、異常かどうかは日数だけでは判断できません。硬い塊状の便、血便、長くいきんでも出ない、ひどく機嫌が悪い、おなかの張り、嘔吐、母乳やミルクを飲もうとしないなど、ほかの症状も確認してください。また、生後1週間の新生児で排便や排尿が普段より少ない場合は、母乳やミルクが足りていないサインの可能性があるため、速やかに医師へ相談してください。
赤ちゃんのケア
長い間うんちが出ない場合は、赤ちゃんの健康状態を確認するために受診が必要なことがあります。一方、状況によっては、次のような家庭でのケアが役立ちます。
| 方法 | 説明 |
|---|---|
| おなかのマッサージと足の運動 | おなかを時計回りにやさしくマッサージし、足を持って自転車をこぐように動かして、腸の動きを促します。 |
| 母乳やミルクを十分に与える | 赤ちゃんが欲しがる量に合わせて、母乳や粉ミルクを与えてください。粉ミルクはラベルに記載された割合で調乳します。生後6か月未満の赤ちゃんには、医師に相談せずに水や果汁を与えないでください。 |
| 月齢に合わせて食事を調整する | 離乳食を始めた赤ちゃん(生後約6か月)には、プルーン、洋梨、かぼちゃなどの野菜や果物のペーストを増やし、食事の合間に清潔な水を少しずつ飲ませましょう(詳しくはこちら:生後6か月の離乳食メニュー)。 |
| 受診する | 家庭での基本的なケアを試しても改善しない場合や、ほかの異常な症状を伴う場合は、原因を調べて治療を受けるために受診してください。 |
注意事項: 医師の指示なしに、自己判断で下剤、浣腸薬、ハーブを与えたり、石けん、体温計、綿棒を肛門に入れて排便を促したりしないでください。赤ちゃんの腸や肛門を傷つけるおそれがあります。
赤ちゃんがいきんでもうんちが出ない状態が続く場合と、その対処法
いきんでもうんちが出ないことは、赤ちゃんや子どもによくあります。食事や、消化管に影響するほかの健康上の要因が関係している場合があります。
| 長く続く症状 | 対処法 |
|---|---|
| いきんでもうんちが出ない状態が、数日から数週間続きます。 |
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| いきんでもうんちが出ず、おなかの張り、下痢、元気がないなどの症状もあります。 | いきんでも便が出ないこと以外にも症状がある場合は、赤ちゃんの健康状態の評価と治療のために受診してください。 |
いきんでもうんちが出ない状態が長く続く場合は、健康状態を評価し、原因を調べ、それぞれの状況に合った治療を受けるために受診してください。また、正常に排便できるよう、赤ちゃんの様子を注意深く観察し、こまめにケアすることも大切です。
赤ちゃんの排便回数が多すぎる原因
赤ちゃんの排便回数が多すぎる場合には、食事や病気など、さまざまな原因が考えられます。
- 母乳やミルクの飲み方・内容の問題 - 味や成分が適さないものを口にすると、消化不良を起こし、排便回数が多くなることがあります。
- 食事の変化 - 食事内容の変化が、排便回数の増加につながることがあります。食事が変わることで、赤ちゃんの消化の過程にも変化が生じるためです。
- 感染症やアレルギー - 消化管の感染症(腸炎)や牛乳たんぱくアレルギー(詳しくはこちら:子どもの牛乳アレルギーを知らせるサイン)によって、排便回数が増えたり、便がゆるくなったりすることがあります。発熱、嘔吐、頻繁な水様便、尿が少ない・口が乾く・ぐったりするといった脱水症状がある場合は、速やかに受診してください。
- 母乳で育つ新生児 - 生後数週間は、授乳のほぼ毎回あとに排便することがあります。よく飲み、機嫌がよく、体重が順調に増えていれば正常です。
適切な食事
適切な食事は、赤ちゃんの排便回数が多すぎる問題を減らす助けになります。初期は母乳やミルクを主な栄養源とし、成長に合わせた食事を選びましょう。生後約6か月で離乳食を始めたら、消化管のトラブルを減らすために野菜や果物も取り入れてください(詳しくはこちら:新生児から1歳までの食事)。
消化管の健康チェック
排便回数が多すぎる原因を確認するうえで、赤ちゃんの消化管の健康チェックは大切です。おなかの膨らみ、排便リズムの乱れ、血便などの症状に注意し、どのような問題があるのかを確認して、医師によるケアにつなげましょう。
予防方法
予防で特に大切なのは、赤ちゃんの食事と、排便を妨げる可能性があるほかの要因に気を配ることです。赤ちゃんを育てる方へ、排便がなくなることを防ぐための方法を紹介します。
- 赤ちゃんに適した食事を選びましょう。
- 母乳やミルクを十分に飲めているか、離乳食を始めた赤ちゃんには清潔な水もとれているかを確認し、消化管のケアや体の動きなど、排便に影響する要因を観察して対処しましょう。
- 母乳や粉ミルクを与え、体内の老廃物を外に出せるよう、赤ちゃんの消化管の働きを支えましょう。
- 赤ちゃんの症状を観察し、こまめに医師の健康チェックを受けましょう。
治療に関するアドバイス
赤ちゃんのケアはとても大切です。健やかな成長のために、いつも機嫌よく安全に過ごせるよう努めましょう。例えば、次のようなことが挙げられます。
- 赤ちゃんの消化管の状態を定期的に確認しましょう。問題に気づいた場合は、すぐに受診してください。
- 母乳や、赤ちゃんに適していることが確認された離乳食など、自然で適切な食事を与えましょう。
- 赤ちゃんに適さない消化器の薬や医療的な処置は使わないでください。判断に迷う場合は、まず医師へ相談しましょう。
- 赤ちゃんの症状を注意深く観察し、変化に気づいたらすぐに状態の改善に向けて対応できるようにしましょう。
治療について疑問がある場合は、医師に相談して詳しい助言を受けてください。
まとめ
赤ちゃんに排便がない場合は、健康上の問題を知らせるサインの可能性があるため、保護者が注意を払うことが大切です。何日も排便がなく、おなかの張り、機嫌の悪さ、嘔吐、硬い便などの異常を伴う場合は、赤ちゃんの健康を守るため、速やかに医師へ相談し、適切な診断と治療を受けましょう。
また、母乳やミルクを十分に与える、おなかをマッサージする、排便を促す方法を取り入れるなど、適切なケアは症状への効果的な対処に役立ち、今後の健康上の問題が起こるリスクを減らすことにもつながります。
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よくある質問
赤ちゃんはどのくらいの頻度でうんちをしますか?赤ちゃんの排便頻度には個人差があります。母乳で育つ新生児は1日に何度も排便することが多く、成長すると何日も排便がなくても正常な場合があります。粉ミルクで育つ赤ちゃんは、ほぼ毎日排便することが多いです。
赤ちゃんが48時間以上うんちをしない場合は、どうすればよいですか?よく飲み、機嫌がよく、おなかが張っておらず、便もやわらかい場合は、特に母乳で育つ赤ちゃんでは正常なこともあります。ただし、生後1週間の新生児の場合や、嘔吐、おなかの張り、母乳やミルクを飲もうとしないなどの異常を伴う場合は、医師へ相談してください。
赤ちゃんのうんちは何色なら正常で、何色なら異常ですか?便の色は、赤ちゃんがとる栄養によって異なります。黄色、緑色、茶色は正常とされますが、白っぽい便、灰色の便、黒い便(生後数日間の胎便の時期を過ぎたあと)、血の混じった便が出た場合は、速やかに受診してください。
母乳育児は赤ちゃんの排便に影響しますか?母乳を与えることは、赤ちゃんの消化や排便を助けることにつながります。
https://www.nhs.uk/baby/weaning-and-feeding/drinks-and-cups-for-babies-and-young-children/


