子どもに牛乳アレルギーがある場合、いくつかのサインが現れます。適切に対処できるよう、そのサインを知っておくことが大切です。湿疹が出やすい、皮膚に赤い発疹が出る、腹痛、下痢や便秘、嘔吐、疲れた様子などが見られます。
牛乳アレルギーのある子どもへの対応で最も大切なのは、医師の診断を受け、その指示に従って牛乳と乳製品を避けることです。育児用ミルクを飲んでいる乳児には、通常、高度加水分解ミルク(extensively hydrolysed)やアミノ酸ミルクなど、牛乳たんぱく質アレルギー用ミルクが勧められます。母乳で育っている乳児は母乳を続けてください。医師の指示により、お母さん自身の食事から牛乳を除く必要がある場合があります。
子どもの牛乳アレルギーを示す5つのサインとは?
牛乳アレルギーの症状は、アレルギーの重症度によって子どもごとに異なります。ただし、保護者が牛乳アレルギーの可能性に気づく手がかりとなるサインがあります。ここでは、その5つのサインをご紹介します。
1. 牛乳アレルギーによる発疹
皮膚の発疹は、牛乳アレルギーの子どもに見られる症状の一つです。牛乳に含まれる物質に皮膚が反応して起こります。牛乳アレルギーによる発疹では、赤み、腫れ、かゆみなどが見られ、胴体、手足、顔によく現れます。
牛乳アレルギーによる発疹への対応は、主に原因となる牛乳と乳製品を避けることです。牛乳アレルギーのある子どもは牛乳の摂取を避け、食品表示や原材料欄をよく確認して、牛乳が含まれていないか注意する必要があります。
2. 呼吸器症状
牛乳アレルギーの子どもに起こる呼吸器症状は重症の可能性があるため、直ちに医師の診察や医療処置を受ける必要があります。アレルギーの原因物質への反応により、喉が腫れたり気管支が拡張したりすることで、呼吸困難が起こる場合があります。命に関わるほど重くなることもあります。ミルクを飲んだ後に、呼吸が苦しそう、ゼーゼーする、唇や舌が腫れる、ぐったりする、体が冷たく顔色が青白いといった様子があれば、1669に電話するか、直ちに病院を受診してください。
3. 不快感や機嫌の悪さ
不快感がある子どもは、以前好きだった活動に興味を示さなくなったり、友達と遊びたがらなくなったりすることがあります。乳児では、授乳後に普段よりひどく泣いたりぐずったりする、お腹が痛いように体をよじる、眠れないといった様子が見られる場合があります。こうした症状にはさまざまな原因が考えられるため、医師に状態を確認してもらいましょう。
4. お腹の張りと下痢
お腹が張ったり、吐き気を感じたりすることがあります。まだ小さい子どもは言葉で伝えられませんが、泣くような声を出す様子から気づく場合があります。下痢が起こり、軟らかい便が頻繁に出たり、粘液や血液が混じったりすることもあります。嘔吐やミルクの吐き戻しを繰り返す子どももいます。便に粘液や血液が混じる場合や、体重が増えない場合は、医師の診察を受けてください。
5. 食行動の変化
牛乳、チーズ、ヨーグルトなど、牛乳や乳製品を含む食べ物を嫌がることがあります。牛乳を含む食べ物に不快感を示したり、食べたがらなくなったりして、味つけや食事の際に、食べ物への反応や機嫌が変わる場合があります。
牛乳アレルギーのサインへの対処法
牛乳アレルギーのある子どもには、そのサインが現れます。アレルギー症状を繰り返さないために、保護者がこうしたサインに対処することが大切です。幸い、多くの子どもは成長とともに牛乳アレルギーが治まります。再び牛乳を摂取できる時期は、医師が判断します。
食事の見直し
食事の見直しは、牛乳アレルギーの症状を減らす方法の一つです。医師の指示に従って、牛乳たんぱく質を含まない食事やミルクに切り替えてください。1歳未満の乳児が主に飲むものは、母乳または医師が指示する牛乳たんぱく質アレルギー用ミルクに限ります。一般的な豆乳、緑豆飲料、コーンミルク、その他の植物性飲料は、成長に必要な栄養が十分ではないため、母乳や乳児用ミルクの代わりにしないでください。大豆由来の乳児用ミルクも、必ず医師の管理のもとで使用してください。(出典:NHS)詳しくは、赤ちゃんに合う粉ミルクの選び方もご覧ください。
母乳で育てている場合
母乳で育っている赤ちゃんは、そのまま母乳を続けられます。ただし、お母さんの食事に含まれる牛乳たんぱく質が、母乳を通じて赤ちゃんに届く場合があります。医師から、お母さんが一時的に牛乳と乳製品を控え、カルシウムを補うよう勧められることがあります。医師に相談せず、自己判断で母乳をやめないでください。(関連記事:授乳中のお母さんが控えたい食べ物)
薬の使用と治療
薬の使用や治療は、牛乳アレルギーの症状を和らげる方法です。どの薬を使うべきか、また正しく使う方法について、医師に相談してください。
日々のケアの見直し
食事への配慮に加えて、ベビーシッター、先生、同居する家族にも、子どもに牛乳アレルギーがあることを伝えましょう。食器や乳成分を含むおやつからの混入に注意し、牛乳を摂取した可能性があるときは毎回症状を記録して、医師への相談に役立ててください。
牛乳アレルギーの症状を繰り返さないために、サインへの対処法を保護者が知っておくことは大切です。食事の見直し、薬の使用や治療、日々のケアの見直しは、症状を減らす助けになります。ただし、子どもが栄養不足になるリスクを避けるため、何かを始める前には医師に相談してください。
対処法を知るとともに、牛乳アレルギーのある子どものミルク選びでは、年齢や症状に合う種類を医師に勧めてもらいましょう。
牛乳アレルギーの子どもに対応する際の注意点
牛乳アレルギーのある子どもには、保護者が速やかに、慎重に対応する必要があります。命に関わる可能性のある急性のアレルギー反応を防ぐため、次の注意点を意識してケアしてください。
- 牛乳、冷たいミルク飲料、チーズ、アイスクリームなど、牛乳を原材料に含む食べ物や飲み物を子どもに与えないでください。特に、牛乳を多く含む食品や飲料には注意が必要です。
- 食品や飲料を購入する前に、商品表示を確認してください。特に牛乳が含まれる商品に注意し、命に関わる反応を起こす成分を子どもが摂取しないようにしましょう。
- 牛乳アレルギーのある子どもに適した食べ物や飲み物の選び方について、医師や医療の専門家に相談してください。
- 医師が勧めるミルクと、牛乳を含まない月齢・年齢に合った食事で、特にたんぱく質とカルシウムを補いましょう。医師や栄養士の指示に従い、魚、卵(アレルギーがない場合)、緑の葉野菜、豆腐などを取り入れてください。
- 牛乳アレルギーのある子どもの中には、大豆、卵、ピーナッツなど、ほかの食べ物にもアレルギーがある場合があります。HealthyChildren.org (AAP)の推奨に従い、新しい食べ物は一度に1種類ずつ始め、症状を観察してください。
牛乳アレルギーのある子どものケアには、注意深く、丁寧に取り組む必要があります。牛乳を含む食べ物や飲み物を避け、定期的に医師に成長の様子を確認してもらいましょう。
お子さんの様子を観察し、この記事で紹介した症状が見られる場合は、安全のため、速やかに医師の診断とケアを受けてください。この記事のほかにも、子育てに役立つさまざまなヒントをまとめています。こちらからご覧いただけます。
参考情報:https://www.nhs.uk/baby/breastfeeding-and-bottle-feeding/bottle-feeding/types-of-formula/


