- 子どもと話し、意見に耳を傾けてコミュニケーションをとります
- ルールや約束を一緒に決めます
- 子どもが創造力を発揮できる活動を用意します
- 愛情と温かさに満ちた環境をつくります
- ほかの家庭の経験から学び、自分の家庭での対応に生かします
子ども同士のけんかにどう対応する?5つの方法
1. 子どもと話し、意見に耳を傾けます
家族がお互いを理解し、良い関係を築くためには、どの子ともコミュニケーションをとることが大切です。親は子どもと落ち着いて話す時間を設け、先入観を持たずに、その意見や気持ちに耳を傾けましょう。
子どもが自由に話せる、開かれた場をつくりましょう。何が原因でけんかになったのかを尋ね、最初から誰が悪いかを決めつけず、それぞれの立場を理解するよう努めます。そして、お互いの気持ちを理解できるように手助けしましょう。まだ怒りをうまく扱えない場合は、子どもに感情のコントロールを教える方法も参考にしてください。
2. ルールや約束を一緒に決めます
ルールや約束を一緒に決めることは、家庭での子ども同士のけんかを減らすために効果的な方法です。時間をかけて、自分たちの家庭に合ったルールを考えましょう。
ルールを決める過程には、子どもにも参加してもらいましょう。例えば、おもちゃは交代で使う、たたかない、乱暴な言葉を使わないなど、家庭で守ってほしいことに沿って、一緒にルールを決めます。
また、ルールを決めることは、守らなかったときにどのような結果が起こり得るかを学ぶ機会にもなります。どの行動がルールに反するのかを説明し、例えば「けんかをすると、好きな物や大切な物が使えなくなることがあります」と具体的に伝えましょう。ルールを守らなかったときの出来事を子ども自身に話してもらうことも、けんかの原因と結果を理解する助けになります。
注意点:たたく、押す、かむ、物を投げつけるなど、けんかが激しくなったら、安全のためにすぐに子どもたちを引き離しましょう。それぞれが落ち着く時間をとり、気持ちが静まってから、改めて解決方法を話し合います。けんかを止めるために、親がたたいたり怒鳴ったりすることは避けましょう(理由は子どもをたたいてしつけるのはよいのでしょうかをご覧ください)。また、頻繁に傷つけ合う場合や、けがをするほど激しい場合は、小児科医や児童心理の専門家に相談しましょう(詳しい対応方法はKidsHealthも参考にしてください)。
3. 子どもが創造力を発揮できる活動を用意します
けんかをする子どもたちに創造的な活動を用意することは、一緒に取り組み、互いから学べる機会をつくるために効果的な方法です。一緒に活動すると、協力しながら楽しむ経験ができます。また、創作の技能や創造力を伸ばすことにもつながり、新しいアイデアを生み出し、協力する過程で学べます。
活動を用意するときは、子どもの興味や能力に合ったものを選びましょう。例えば、チームを組んで一緒に問題を解決するゲームや、協力して物語を書く活動なら、文章で表現することも学べます。一緒にポスターの絵を描く活動では、何を描くかを話し合い、合意する必要があります。ほかのアイデアは、チームワークを育む4つのグループ活動と遊びを通じてきょうだいの絆を深める方法をご覧ください。
| 活動 | 説明 |
|---|---|
| チームで問題を解決するゲーム | チームを組み、一緒に問題を解決するゲームで遊び、協力する姿勢やチームで取り組む力を育みます。 |
| 一緒に物語を書きます | 協力して物語を書く活動を用意し、文章での表現や物語づくりに、それぞれが参加できるようにします。 |
| 一緒にポスターの絵を描きます | 一枚のポスターに何を描くかを一緒に考えて描くことで、話す力、聞く力、合意する力を練習できます。 |
4. 愛情と温かさに満ちた環境をつくります
愛情と温かさに満ちた環境は、子どもが安心し、家族との暮らしに満足感を持てるようにするうえで大切です。毎日、子どもに温かく接することを忘れないようにしましょう。
その方法の一つが、子どもを抱きしめ、気持ちを尋ねることです。自分のことを気にかけてくれて、いつもそばにいてくれると感じられるようにしましょう。子どもの気持ちを尋ねることは、愛情や関心を伝える良い方法です。
また、日頃から愛情を示すことでも、愛情と温かさに満ちた環境をつくれます。言葉や表情だけでなく、思いやりのある行動でも伝えましょう。愛情や温かさを示すことは、子どもとの絆や安定した関係を育む助けになります。
| 方法 | アドバイス |
|---|---|
| 1 | いつも子どもに関心を持ち、そばで支えましょう。 |
| 2 | 親しみを持って話しかけ、愛情を伝えましょう。 |
| 3 | 子どもが参加でき、絆を深められる活動を用意しましょう。 |
| 4 | 子どもに良い価値観や道徳心を育みましょう。 |
愛情と温かさに満ちた環境づくりは、子どもにとって心地よい雰囲気をつくる良い方法です。心身ともに健やかだと感じられることにつながります。
5. 事例から学びます
事例を調べることは、家庭内のけんかについて学び、問題の全体像をつかむために効果的な方法です。子ども同士のけんかを扱ったテレビ番組や、家庭内のけんかの解決方法を紹介する本などを通じて、ほかの人がどのように対処してきたかを学べます。自分の家庭で起きていることに対応するための、アイデアや手がかりが得られるかもしれません。
| 事例 | けんかの問題 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 事例1 | 子ども同士が頻繁にけんかをし、乱暴な言葉を使ったり、相手を傷つけたりするようになります。 | まず子どもたちを引き離して落ち着く時間をとり、その後、たたく、押す、乱暴な言葉を使うことは禁止だと明確にします。ルールを破った場合にどうなるかも決めます。 |
| 事例2 | おもちゃを取り合い、分け合おうとしません。 | 分け合うことや、相手の立場を理解することを促します。 |
| 事例3 | 一緒に遊んでいるうちに競い合い、けんかになります。 | 遊び方や交代するときのルールを明確にし、仲良く遊べたときには褒めましょう。 |
事例を調べると、ほかの家庭のけんかを通じて問題の全体像をつかみ、学ぶことができます。これまで思いつかなかった解決方法に出会ったり、違う視点から問題を見られたりするかもしれません。自分の家庭でのけんかに対応するための、アイデアや方針を考える助けになります。
まとめ
家庭での子ども同士のけんかは、多くの家族が直面する問題です。しかし、さまざまな方法を使うことで、無理なく対応し、解決を目指せます。
まずは子どもとのコミュニケーションから始め、意見を聞くことを大切にしましょう。注意深く耳を傾け、気持ちを理解します。けんかの問題が分かったら、家庭に合ったルールや約束を一緒に決めましょう。子どもにもルールづくりに参加してもらうことで、行動によってどのような結果が起こり得るかを学べます。
さらに、協力が必要なゲームや創作を中心とした活動など、創造力を発揮できる活動を用意しましょう。子どもたちが一緒に取り組み、互いから学ぶ機会になります。
家庭での愛情や温かさは大切です。子どもの気持ちを尋ね、愛情と関心を持っていつもそばで支えることで、愛情と温かさに満ちた環境をつくれます。
参考資料:{NB}
https://kidshealth.org/en/parents/sibling-rivalry.html
https://www.degruyter.com/document/doi/10.1515/9780887554469-027/html?lang=en


