子どもが怒りっぽいときは?役立つ4つの対処法
子どもがときどきかんしゃくを起こすのは自然なことです。がっかりしたときや、嫌なことを無理にさせられたときに、胸をたたいたり、空中に拳を振り回したりすることもあります。何の前触れもなく機嫌が悪くなる日もあり、「うちの子は怒りっぽいのかな」と感じるかもしれません。

子どもの怒りっぽさやかんしゃく、激しく怒る様子に驚き、「うちの子は何かおかしいのだろうか」と心配する保護者も多いでしょう。
子どもが怒りっぽい、すぐに怒る、気持ちを抑えられないことが多い場合は、怒りは感情に動かされて生じるものだと知っておきましょう。機嫌が悪いときに怒りを感じるのは自然なことです。学校でクラスメートとけんかをして嫌な気持ちになり、周りの人に八つ当たりしてしまうことも、珍しくありません。
子どもが怒っているときは、罰を与えるのではなく、手助けをすることが大切です。好ましくない行動を通して、何かを伝えようとしているのだと理解しましょう。感情を抑え込んでいる子どもは、心の中に苦しさを抱えています。まだ自分の気持ちを扱う力や、怒っているときの行動を抑える力が十分に育っていないのです。様子を観察し、何にイライラしたのか、誰かに腹を立てたのかを話して、原因を探ってみましょう。それが、子どもが自分の怒りと向き合えるようになるための第一歩です。
子どもの怒りやイライラには、さまざまな原因があります。よくあるきっかけの一つは、欲しいものが手に入らないときです。また、何かに不安を感じているときにもイライラします。不安な状態にある子どもは、プレッシャーを感じ、自分を抑えられなくなります。
疲れも忘れてはいけません。子どもにも忙しい生活があります。長時間の授業や課外活動によって、遊んだりくつろいだりする時間が減ってしまうこともあります。よく知られているように、遊びは子どものストレスを和らげ、自分をコントロールする力を育みます。ストレスを発散する時間がないと、子どもは不満を怒りとして表すのです。
自分ではどうにもできないと感じると、子どもは怒りで表現します。それが、子どもにとって最も簡単な気持ちの発散方法だからです。
家族みんなで、思いどおりにならないときの気持ちの扱い方を学ぶ必要があります。それによって、子どもと親の間の衝突を減らせます。
方法1:落ち着いて、子どものそばにいます
子どもが怒っているときこそ、私たちは落ち着く必要があります。子どもが怒っている最中でも親が穏やかでいると、子どもは安心できます。安心すると、張り詰めた状態が少しずつほぐれ、気持ちを落ち着けやすくなります。
子どもが怒ったり、すぐ不機嫌になったりしたときは、その場から離れて安全な場所で気持ちを落ち着けるだけでなく、そばにいて、穏やかに寄り添うことも大切です。この気持ちと一人で向き合わなければならない、と感じさせないようにしましょう。親が気にかけることで、起こりそうな感情の爆発を抑えやすくなります。ぎゅっと抱きしめるなど、体でも愛情を伝えましょう。自信がなくなったり、混乱したり、緊張したりしているとき、子どもはぬくもりや親との近さを求めています。
方法2:体を動かして怒りを発散してもらいます
抱きしめても効果がない場合は、体を動かすことで怒りを表現できるよう手助けしましょう。歌を作って、子どもと一緒に「怒りを発散するダンス」を踊ってみます。小さな子どもには、ひもで引くおもちゃを渡すと、一緒に歩くお友達とのお散歩に集中できます。少しずつ怒りを手放す助けになります。
方法3:向き合って、気持ちについて話します
次に、じっくり向き合って話しましょう。保護者として、「そのことが起きたとき、どんな気持ちだった?」と、子どもが自分の気持ちを言葉にできるよう促します。こうして話すことは、怒りを扱い、自分で気持ちを落ち着ける助けになります。親と直接話したがらない場合は、ペットやお気に入りのぬいぐるみ、空想の友達に話してもらってもよいでしょう。そのほうが安心できるかもしれません。一人で話したり遊んだりする時間を持たせながら、ときどきそっと様子を見守ります。

方法4:ごっこ遊びで気持ちを表現します
ごっこ遊びで気持ちを表現しましょう。役になりきる遊びは、いつでも助けになります。子どもは別の人を演じる中で、その役の振る舞い方を学びます。役の立場に共感し、その人ならどうするかを考えて行動するようになります。これは現実の世界から逃げることではありません。ごっこ遊びや役を演じる遊びは、共感する力や想像力を育てる、子どもの発達にとても大切な活動です。それによって、自分の行動をコントロールすることも学んでいきます。
ごっこ遊びの中で、子どもは自分の気持ちをうまく表現する方法を学ぶことがよくあります。演じている役の話に、自分が実際に体験した出来事を自然に交ぜて話すこともあります。保護者にとってはよい機会です。ときには場面を設定し、物事の受け止め方や気持ちの扱い方を、遊びの中で伝えてみましょう。
例えば、「友達と遊びに行きたいと頼んだのに、お母さんがだめと言って怒ったことにして遊んでみよう」や、「外に出たいと頼んだのに、お母さんがだめと言ったことにして遊んでみよう」といった、簡単な場面を設定できます。この方法によって、子どもは起こりそうなことを予想し、断られたり、がっかりしたりしたときに備えられます。
気持ちを扱うためのごっこ遊びは、子どもがその遊びに慣れていれば、効果が期待できます。そのため、遊びの時間にごっこ遊びを取り入れ、子どもに合ったごっこ遊び用のおもちゃを用意して、楽しく遊べるように促しましょう。
ごっこ遊びは、保護者にとってさまざまな場面で役立つ方法です。まずは簡単な役になりきる遊びから始めましょう。子どものさまざまな発達も促せます。(続きを読む:子どもはなぜごっこ遊びのおもちゃが好きなのでしょうか)
医師や子どもの心理の専門家に相談する目安
かんしゃくは1~3歳の子どもによく見られ、成長とともに落ち着くことが多いです。ただし、次のような兆候がある場合は、小児科医、児童精神科医、または子どもの心理の専門家に相談しましょう。
- 怒り方が異常に激しい、長く続く、頻度が高いといった状態があり、改善しない、または次第に悪化しています。
- 自分や他人を傷つけたり、物を壊したりすることを繰り返します。
- かんしゃくの最中に息を止め、体が青くなったり、失神したりします。
- 就学前の年齢を過ぎても頻繁にかんしゃくを起こす、または睡眠、食事、学習、人との関わりに影響が出ています。
- 親が強いストレスを感じ、対処しきれなくなっています。
助けを求めることは、親として失敗したという意味ではありません。原因を見つけ、子どもに合った対処法をより早く探すために役立ちます。(参考:HealthyChildren.org (AAP)、NHS)子どもに気持ちの扱い方を教える方法については、子どもに感情のコントロールを教える方法や、怒ると物を投げる子どもへの対処法もご覧ください。
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