赤ちゃんの顔にあせもや小さな発疹ができると、心配になり、正しい対処法や治療について知りたくなりますよね。この記事では、赤ちゃんに合った顔の発疹のケア方法をご紹介します。
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赤ちゃんの顔によく見られる発疹
赤ちゃんの顔に発疹や小さなぶつぶつができることはとてもよくあり、多くの場合は危険なものではありません。よくある原因には、次のようなものがあります。
- あせも(heat rash):赤い小さなぶつぶつや透明な小さな水疱です。汗の通り道がまだ十分に発達しておらず、暑さや厚着によって詰まることで起こります。顔、首、胸、関節の曲がる部分によく見られます。
- 新生児ざ瘡(baby acne):頬、鼻、額にできる赤いぶつぶつや小さなニキビです。生後数週間によく見られ、自然に治まります。
- 稗粒腫(milia):鼻や頬にできる小さな白いぶつぶつです。新生児に見られ、数週間以内に自然に消えます。
- アトピー性皮膚炎(eczema):赤く、乾燥してかゆみのある発疹です。頬や関節の曲がる部分によく見られ、慢性化することもあるため、医師によるケアが必要です。
- 脂漏性皮膚炎:頭皮、眉、鼻の脇に、黄色く脂っぽいかさぶたや皮むけが見られます(詳しくはこちら:赤ちゃんの肌の皮むけ)。
NHSによると、赤ちゃんの発疹の多くは深刻なものではありませんが、ほかの症状を伴っていないか、常に注意して観察することが大切です。
覚えておきたいポイント:
- あせもは暑さと汗によって起こり、免疫不全が原因ではありません。
- 赤ちゃんが暑くなりすぎないようにすることで予防できます。
- 清潔な水で顔を優しく洗い、赤ちゃんの顔にハーブや民間療法を使わないでください。
- 発熱、ぐったりしている、押しても色が薄くならない発疹がある場合は、すぐに受診してください。

赤ちゃんのあせも:原因と症状
赤ちゃんは汗の通り道がまだ細く詰まりやすいため、たくさん汗をかくと汗が皮膚の下にたまり、赤い小さなぶつぶつや透明な小さな水疱ができます。軽いかゆみやヒリヒリ感で機嫌が悪くなることもあります。高温多湿のとき、毛布をかけすぎたり厚着をさせたりしたとき、風通しの悪い場所で寝ているときによく起こります。
NHSによると、あせもは肌を涼しく保つと、多くの場合は数日以内に自然に改善し、薬は必要ありません。
| 原因 | 症状 |
|---|---|
| 高温多湿の気候、風通しの悪い部屋です。 | 顔、首、背中、関節の曲がる部分に、小さな赤いぶつぶつや透明な水疱ができます。 |
| 厚着や毛布のかけすぎです。 | 軽いかゆみやヒリヒリ感があり、機嫌が悪くなることがあります。 |
| 枕やチャイルドシートのクッションに触れる部分などに、汗がたまることです。 | 蒸れやすい部分に発疹が出やすくなります。 |

あせもの予防方法
- 暑すぎず寒すぎない、風通しのよい部屋で過ごさせてください。扇風機で空気を循環させてもよいですが、赤ちゃんに直接風を当てないようにします。
- 薄手で通気性のよい綿の服を着せ、必要以上に重ね着をさせたり、何枚も掛け物をかけたりしないでください。
- 清潔な水で湿らせた柔らかい布で、顔の汗やよだれを優しく拭き取ってください。
- 暑い時期は、肌をふさぎやすい、こってりしたクリームやローションを避けてください。
- ベビーバスに常温か少し温かいお湯を入れて入浴させ、その後は優しく押さえるように水分を拭き取ってください。
注意:生後6か月未満の赤ちゃんには水を飲ませないでください。暑い日は、欲しがるタイミングに合わせて母乳や育児用ミルクをこまめに与え、脱水を防ぎます。生後6か月以降で離乳食を始めている赤ちゃんには、清潔な水を少量ずつ追加で飲ませることができます。

自宅でできる赤ちゃんの顔の優しいケア
赤ちゃんの顔に軽いあせもや発疹があるとき、最も簡単で安全なケアは次のとおりです。
- 厚手の服や重ね着を減らし、風通しのよい場所で過ごさせて、肌を涼しく保ってください。
- 常温の清潔な水で顔を洗い、こすらずに優しく押さえて水分を拭き取ってください。
- 引っかいて傷をつけないよう、爪を短く切ってください(赤ちゃんの爪の切り方をご覧ください)。
- 顔のぶつぶつをつぶしたり、むしったり、こすったりしないでください。
注意:ニームの抽出液、ハーブ、精油、パウダー、民間療法を赤ちゃんの顔に使わないでください。治療に役立つという根拠はまだなく、肌の刺激、アレルギー、感染につながることがあります。パウダーには、赤ちゃんが気道に吸い込む危険もあります。

赤ちゃんを受診させるタイミング
次のような場合は、赤ちゃんを医療機関に連れていってください。
- ケアをしても3–4日以内に発疹が改善しない、または広がっている場合です。
- 膿のあるぶつぶつ、水ぶくれ、浸出液、赤みや熱感の広がりがある場合です。感染の可能性があります。
- 赤く乾燥した、かゆみのある発疹が長く続く場合です。アトピー性皮膚炎の可能性があります。
- 発疹とともに発熱がある場合です。特に生後3か月未満で38℃以上の熱があるときは、速やかに受診してください。
注意:透明なコップを押し当てても色が薄くならない赤色や紫色の斑点があり、発熱、ぐったりしている、母乳やミルクを飲まない、呼吸が苦しそうといった症状を伴う場合は、1669に電話するか、すぐに救急外来を受診してください。
医療機関での治療
医師は発疹の種類を確認してから治療を選びます。例えば、アトピー性皮膚炎には保湿クリーム、感染がある場合には抗菌作用のある塗り薬などを使います。ステロイド外用薬を含め、薬はすべて医師の指示に従って使用してください。大人用の塗り薬やニキビ治療薬を赤ちゃんに使わないでください。

赤ちゃんの顔の日常的なケア
- 水分がたまると肌への刺激になるため、授乳のたびに口やあごについた母乳・ミルクやよだれを拭き取ってください。
- 低刺激で無香料の赤ちゃん用洗浄料を選んでください。新生児期は、水やお湯だけで洗ってもかまいません。
- 肌が乾燥している場合は、無香料の赤ちゃん用保湿クリームを薄く塗ってください。
- 枕カバー、おくるみ、赤ちゃんの衣類は赤ちゃん用洗剤で洗い、洗剤が残らないようによくすすいでください。
- 赤ちゃんの顔に触れる前に手を洗い、ほかの人が赤ちゃんの頬に頻繁にキスをするのを控えてもらってください。
こうしたケアは、顔だけでなく、おむつかぶれなど体のほかの部分の発疹を減らすことにも役立ちます(詳しくはこちら:おむつかぶれの症状)。

赤ちゃんの顔の小さなぶつぶつ:新生児ざ瘡と稗粒腫
新生児の顔にできる小さなぶつぶつの多くは、新生児ざ瘡や稗粒腫です。よく見られる状態で、人にうつるものではなく、清潔にしていないことが原因でもありません。
| 種類 | 特徴 | ケア |
|---|---|---|
| 新生児ざ瘡 | 頬、鼻、額にできる赤いぶつぶつや小さなニキビです。 | 清潔な水で顔を洗い、つぶしたりニキビ治療薬を塗ったりしないでください。通常は数週間から数か月以内に自然に治まります。 |
| 稗粒腫(milia) | 鼻や頬にできる、ごく小さな白いぶつぶつです。 | 治療は必要なく、数週間以内に自然に消えます。 |
| あせも | 暑いときにできる、赤いぶつぶつや透明な水疱です。 | 肌を涼しく保ち、厚着を減らしてください。 |
ぶつぶつに膿ができる、大きく広がる、赤ちゃんの体調不良を伴う場合は、受診してください。

赤ちゃんの顔にハーブや民間療法を使わないほうがよい理由
赤ちゃんの肌は薄く、大人よりも成分を吸収しやすいです。ハーブ、精油、ライム、ウコン、ニームの抽出液は、天然のものでも、肌のやけどやアレルギーを起こしたり、刺激を強めたりすることがあります。また、清潔でないものを塗ると感染の危険もあります。現時点では、これらの方法が赤ちゃんのあせもや発疹の治療に役立つという医学的根拠はありません。
HealthyChildren.org(AAP)の推奨に沿って、赤ちゃんが暑くならないようにし、清潔な水で顔を洗い、改善しない場合は受診することが、より効果的で安全な方法です。

赤ちゃんのスキンケア製品の選び方
- 赤ちゃん用と表示されている、無香料で配合成分の少ない製品を選んでください。
- 新しい製品は、まず狭い範囲で試し、赤みや発疹が出たら使用を中止してください。
- 特にステロイド薬など、発疹用の塗り薬やクリームは、医師や薬剤師に相談せずに使わないでください。
- 柔らかい綿のハンカチや通気性のよい衣類など、必要な新生児用品を用意してください。
まとめ
赤ちゃんの顔にできるあせも、新生児ざ瘡、稗粒腫などの発疹は、多くの場合、危険なものではなく自然に治まります。暑くない場所で薄着にし、清潔な水で顔を洗い、ハーブや塗り薬を自己判断で使わないことが、基本のケアです。生後6か月未満の赤ちゃんには、水の代わりに欲しがるタイミングで母乳や育児用ミルクを与えてください。発熱、発疹の広がり、膿、押しても色が薄くならない発疹がある場合は、すぐに受診してください。
参考資料:https://www.medicalnewstoday.com/articles/323172
https://www.medicinenet.com/how_can_i_treat_my_babys_rashes_naturally/article.htm
https://www.healthline.com/health/how-to-spot-and-take-care-of-your-babys-rash
https://www.nhs.uk/conditions/rashes-babies-and-children/
https://www.nhs.uk/conditions/heat-rash-prickly-heat/
https://www.healthychildren.org/English/health-issues/conditions/skin/Pages/default.aspx

