母乳やミルクは、乳児から成長期の小さな子どもまで、子どもにとって大切な栄養源です。赤ちゃんが十分な恩恵を受け、健やかに成長・発達できるよう、正しい授乳方法を知っておくことがとても大切です。
この記事では、初めてのママに向けて、正しい授乳の方法とコツをご紹介します。授乳前の準備から、さまざまな時期の授乳やケアまで、赤ちゃんに適切に母乳やミルクを与えるための準備に役立ててください。
正しい授乳方法のポイント
母乳のメリット
初めてのママには、本格的に母乳が出る前の「初乳」についても知っておいていただきたいです。詳しくはこちらをご覧ください。母乳には、新生児の病気の予防、成長の促進、脳や免疫機能の発達のサポートなど、さまざまなメリットがあり、体全体の発達を支えます。母乳を与えることは、長期的な健康の土台づくりにもつながります。
授乳前の準備
授乳を始める前に、体調や環境を整えておきましょう。授乳には多くのエネルギーが必要で、疲れを感じることもあります。授乳前の準備に役立つコツをご紹介します。
- 適切な食事を取りましょう:新鮮な果物、さまざまな野菜、穀物、栄養のある肉類などを食べ、エネルギーとたんぱく質を十分に取りましょう。
- 水分を十分に取りましょう:授乳中は脱水を防ぐことが大切です。十分な母乳量を保てるよう、一日を通して必要な水分を取りましょう。
- 睡眠を大切にしましょう:十分な睡眠は、授乳に必要なエネルギーを保つ助けになります。しっかり休息を取り、体が必要とする睡眠を確保しましょう。
| 授乳中のセルフケア | アドバイス |
|---|---|
| 体に必要な栄養素を含む、栄養のある食事を取りましょう | 赤ちゃんに十分な母乳を与えられるよう、母乳を作るために必要な栄養素を含む、体によい食事を十分に取りましょう。 |
| 水分を十分に取りましょう | 体のバランスを保ち、疲労を防ぐために、必要な水分を十分に取りましょう。 |
| 休息と十分な睡眠の時間を確保しましょう | 体を休め、次の授乳に備えられるよう、休息と十分な睡眠の時間を確保しましょう。 |
授乳前にしっかり準備することは、初めてのママがスムーズに授乳し、授乳中の体力を保つために大切です。
初めてのママにおすすめの授乳時の抱き方
赤ちゃんを抱いて授乳することは、ママと赤ちゃんにとって大切な経験です。初めてのママによく使われる、2つの抱き方をご紹介します。
横抱き
赤ちゃんを膝の上に横向きに抱く、基本的な授乳姿勢です。まずママが楽な姿勢で座り、赤ちゃんを自分の体の前で横に抱きます。赤ちゃんの頭を体より少し高くし、手と腕で支えながら、体を横向きにして乳房に向けます。
フットボール抱き
フットボール抱きでは、赤ちゃんをややあおむけの姿勢で抱いてから、体を横向きにし、首の付け根と後頭部を支えます。赤ちゃんを支える手と同じ側の乳房から飲ませ、もう片方の手で乳房を支えます。
赤ちゃんを正しく吸い付かせる方法(ラッチ)
どの抱き方でも、授乳で大切なのは、赤ちゃんが乳房に正しく吸い付けるようにすることです。正しい吸着は、赤ちゃんが十分な母乳を飲むことや、ママの乳首の痛みを減らすことにつながります(情報提供元:NHS)。
- 赤ちゃんの体をママに密着させ、頭・肩・胴体が一直線になるように抱きます。赤ちゃんの鼻が乳首と同じ高さになるようにします。
- 赤ちゃんがあくびをするように口を大きく開けるのを待ち、あごが先に乳房に触れるよう、赤ちゃんの体を乳房へ引き寄せます。乳房を赤ちゃんのほうへ近づけるために、ママが前かがみになるのは避けましょう。
- 赤ちゃんが乳首だけでなく乳輪の大部分、特に下側の乳輪までくわえるようにします。唇は外側に開き、あごは乳房に触れ、鼻が乳房でふさがれていない状態にします。
- リズミカルに吸っているか、飲み込む音が聞こえるか、頬がへこんでいないかを確認しましょう。ママの乳首に痛みが続かないことも大切です。
- 痛みがある場合や、くわえ方が浅い場合は、赤ちゃんの口の端に小指をそっと入れて吸着を外し、やり直しましょう。
ママの乳首が短い場合や陥没している場合(関連記事:陥没乳頭でも授乳できますか?)、または乳首の痛みが続く場合は、看護師や母乳外来に相談しましょう。
授乳中に起こりやすい悩み
授乳中には、思うように授乳できなくなるような悩みに直面することもあります。ここでは、起こりやすい悩みと対処法をまとめました。必要な知識やコツを知り、できるだけスムーズに授乳を進めるために役立ててください。
授乳中の悩み:ママの体調不良への対処
ママに発熱、頭痛、悪寒などの体調不良や健康上の問題があり、授乳に影響することがあります。そのようなときは、十分に休息を取り、栄養のある食事と水分を十分に取って脱水を防ぎましょう。一般的には授乳を続けられますが、どのような薬でも、使用前に授乳中であることを医師や薬剤師に伝えてください。症状が改善しない場合や悪化する場合は、適切な診断と治療を受けるために受診しましょう。
授乳中の悩み:疲労とストレス
授乳によって、ママが疲労やストレスを感じることがあります。十分な休息を取る、授乳に必要なエネルギーを補うために栄養価の高い食事を取る、授乳後の体の回復のために散歩などの軽い運動をする、といったことが、疲労やストレスの軽減に役立ちます。疲労やストレスが強すぎると感じる場合は、医師や医療の専門家に相談し、状態に合った評価とアドバイスを受けましょう。
授乳中の悩み:授乳のタイミング
授乳のタイミングを管理するのは、ママにとって難しいこともあります。リマインダーやタイマーを使うと、授乳時間の記録に役立ちます。ただし新生児期は、決まったスケジュールにこだわるよりも、赤ちゃんの欲しがるタイミングで授乳しましょう。乳房を探すように顔を向ける、口を開ける、手を吸うなどの空腹のサインを観察します。新生児は通常、一日約8–12回授乳します(詳しくは新生児から12か月までの授乳スケジュールをご覧ください)。授乳のタイミングについて疑問や不安がある場合は、家族や授乳支援チームに相談し、専門知識のある方からアドバイスやサポートを受けましょう。
| 起こりやすい悩み | 対処法 |
|---|---|
| ママの体調不良 | 十分に休息を取り、栄養のある食事を十分に取りましょう。 |
| ママの疲労とストレス | 十分に休息を取り、栄養価の高い食事を取り、軽い運動をしましょう。 |
| 授乳のタイミング | リマインダーやタイマーを活用し、赤ちゃんの空腹のサインに合わせて授乳し、授乳の記録を付けましょう。 |
この記事では、初めてのママに向けて、正しい授乳の方法とコツをまとめました。授乳をスムーズに進めるために、授乳前の準備を大切にしましょう。
授乳前には、どのような準備をすればよいですか?授乳をスムーズに進めるために、授乳前に乳房を優しくマッサージしたり、温かいタオルなどで温めたりすると、母乳が出やすくなります。楽な姿勢で座り、手の届くところに飲み水を用意して、赤ちゃんが正しく吸い付ける姿勢に整えましょう。
授乳中にはどのような悩みが起こり、どう対処すればよいですか?授乳の姿勢がうまく取れない、ママの体調が悪い、赤ちゃんのお世話で困っているなど、さまざまな悩みが生じることがあります。医師や専門家に相談し、アドバイスや解決に向けた支援を受けましょう。
参考資料:
- https://www.healthychildren.org/English/ages-stages/baby/breastfeeding/Pages/ensuring-proper-latch-on.aspx
- https://www.thewomens.org.au/health-information/breastfeeding/breastfeeding-overview/how-to-breastfeed#:~:text=Position%20your%20baby%20on%20their,to%20open%20their%20mouth%20wide.
- https://www.nhs.uk/baby/breastfeeding-and-bottle-feeding/breastfeeding/positioning-and-attachment/
- https://www.who.int/health-topics/breastfeeding


