薬を嫌がるお子さまに飲ませるのは、難しく感じることもあります。この記事では、薬の飲ませ方に加え、安全上の注意点や、小さなお子さまに適した姿勢もご紹介します。
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薬を飲ませる前の準備
薬を嫌がるお子さまに飲ませるには、工夫が必要なこともあります。事前の準備は、スムーズに飲ませるために大切です。ここでは、お子さまが薬を飲みやすくなるよう、準備のポイントをご紹介します。
- 薬は飲ませる前に準備しておきます。医師や薬剤師から受け取った薬は、薬の名前が記載された箱や容器を確認し、包装に破損がなく、良好な状態であることを確かめてください。例えば、プラスチックの包装がしっかり密封されているか、使用期限が切れていないかを確認します。
飲ませる際に慌てず、安全に対応できるよう、飲み水、薬に付属する投薬用シリンジや計量カップ、口元を拭く布など、必要なものも用意しておきます。
| 必要なもの | 使い方 |
|---|---|
| 水 | 薬を飲んだ後に飲ませます。生後6か月以上のお子さまが対象です。それより小さな赤ちゃんには、薬の後に母乳やミルクを飲ませることができます。 |
| 投薬用シリンジまたは薬用計量カップ | ラベルや医師の指示に従って薬の量を測ります。食事用スプーンや家庭のティースプーンは大きさが一定ではないため、使わないでください。 |
| 口元を拭く布 | 口の周りにこぼれた薬を拭き取ります。誤嚥するおそれがあるため、口を塞いだり鼻をつまんだりするために使わないでください。 |
小さな子どもへの薬の飲ませ方
小さなお子さまに薬を飲ませることは、育児の中でも特に難しく感じられることがあります。薬の味や、飲むときに体を支えられて座ることを嫌がる場合もあります。飲ませやすくするために、次の方法を試してみてください。
- 同じ薬で、お子さまが受け入れやすい剤形や味のものがあるか、医師や薬剤師に相談します。例えば、錠剤の代わりに液剤を使える場合があります。
- シリンジを使い、頬の内側に薬を少しずつゆっくり入れます。飲み込んだことを確認してから、次の分を入れてください。喉に向かって直接噴射しないでください。
- 薬剤師が可能だと確認するまでは、自己判断で薬を分割したり、割ったり、砕いたり、食べ物、母乳・ミルク、ジュースに混ぜたりしないでください。薬によっては効果が失われたり、効き始めるのが早くなりすぎたりします。また、哺乳瓶や大きなコップの中身に混ぜると、飲み残して必要な量を服用できないことがあります。
薬を飲ませるのが大変でも、何より大切なのは、お子さまが薬を飲むことを怖がらないようにすることです。ただし、薬をお菓子だと伝えてはいけません。自分でこっそり薬を取り出して飲み、過量服用につながるおそれがあります。
薬を飲ませるときの姿勢
ここでは、お子さまが薬を飲みやすくなるよう、飲ませるときの姿勢と、役立つ工夫をご説明します。
薬を飲ませるときは、お子さまに合った姿勢を選ぶことが大切です。適切でない姿勢では、飲みにくくなったり、嫌がったりすることがあります。いくつかの姿勢を試し、お子さまに合う飲ませ方を見つけてください。
薬を飲ませるときの姿勢の例をご紹介します。
- 乳児や小さなお子さま:膝の上で上体を起こして抱き、頭が胴体より高くなるようにします。頭を支えながら、頬の内側に薬を少しずつ入れます。
- 安定して座れるお子さま:膝の上や椅子に背筋を伸ばして座らせ、シリンジや薬用計量カップで飲ませます。
- 仰向けに寝ているとき、激しく泣いているとき、強く暴れているときは、誤嚥するおそれがあるため薬を飲ませないでください。喉に詰まって呼吸ができなくなった場合は、子どもの喉に異物が詰まったときの応急処置を確認し、1669に電話してください。
薬を飲ませるときの姿勢は、お子さまの年齢や発達の状況によって異なります。お子さまに合った飲ませ方について、医師や専門家に相談してください。
子どもの気持ちを引きつける工夫
小さなお子さまに薬を飲ませることに、とても苦労する保護者の方もいます。お子さまが受け入れやすい味の薬を使うことで、飲む時間をより楽しく、関心を持てるものにできる場合があります。
薬の味が苦手なお子さまの場合、その薬をどのような食べ物や飲み物と一緒に飲めるか、まず薬剤師に確認してください。薬剤師の許可があれば、一口で食べ切れる小さじ1杯ほどの軟らかい食べ物に混ぜたり、薬の後に水や母乳・ミルクを飲ませて味を和らげたりする方法があります。
ほかにも、薬をおもちゃにせずに、お子さまの協力を引き出す工夫ができます。
薬を飲む気持ちを引き出す方法の例
- 飲み終わったら褒めて、記録表にシールを貼ります。
- 飲んでいる間は、水の入ったコップやお気に入りのぬいぐるみを持たせます。
- 薬は病気を治すためのものだと、年齢に合わせて短く説明します。
薬を飲む流れに遊びの要素を取り入れると、楽しくなるだけでなく、服薬に伴うストレスや不安を和らげることにもつながります。
| 薬を嫌がる子どもへの飲ませ方 | 小さな子どもに薬を飲ませる簡単な工夫 |
|---|---|
| 飲みやすい剤形や味について薬剤師に相談します。 | シリンジで頬の内側に少しずつ薬を入れます。 |
| 飲み終わったら褒め、小さなご褒美を用意します。 | 薬を飲ませるときのストレスを和らげる工夫 |
こうした方法やコツを取り入れると、小さなお子さまに薬を飲ませやすくなり、継続して服用できる可能性が高まります。
薬を飲ませることが、お子さまにとって不快感やストレスになり、飲むのを嫌がる原因になることもあります。そのため、服薬時のストレスを和らげることが大切です。次のような方法があります。
- お子さまが安心してくつろげる、親しみやすい環境を整えます。例えば、音楽を流す、ゲームをする、好きな遊びを取り入れるなどして、薬を飲む時間を楽しく、怖くないものにします。
- 薬を飲ませるときに、お話を聞かせる方法もあります。例えば、物語を語ったり、薬を飲むことに関する本を読んだりします。お気に入りのぬいぐるみやキャラクターをお話に登場させると、興味を引き、薬を飲むことへの不安から気をそらす助けになります。
- 休む時間を設け、薬を飲ませる時間を一定にします。
薬を飲ませるときのストレスを和らげることは、飲みやすくするうえで大切です。ただし、お子さまの性格は一人ひとり異なります。お子さまに合わせて方法を調整したり、いくつか試したりする必要があります。
薬を安全に飲ませるための注意点
小さなお子さまは、起こり得る危険をまだ理解できないことがあります。そのため、薬を飲ませる際は、安全に十分注意することが大切です。誤った飲ませ方は危険で、お子さまの健康に影響するおそれがあります。
使用前には、薬が正しいかを必ず確認してください。医師の指示どおりの薬で、使用期限が切れていないことを確かめます。疑問や間違いがある場合は、医師や薬剤師に相談し、詳しい説明を受けてください。
| 薬を飲ませる際の事故を防ぐポイント |
|---|
| 1. すべての薬は、高い場所や鍵のかかる戸棚など、子どもの目や手の届かない場所に保管します。使い終わったら、毎回しっかり蓋を閉めてください。 |
| 2. 飲ませる前に毎回ラベルを読み、医師や薬剤師が指示した量だけを飲ませます。 |
| 3. 薬に付属するシリンジや計量カップで量を測り、家庭のスプーンは使いません。 |
| 4. 薬を飲ませた時刻を毎回記録し、重複して飲ませることを防ぎます。特に、複数の人がお世話をする場合は大切です。 |
| 5. 薬を飲んだ後に吐いた場合は、自己判断でもう一度飲ませず、まず医師や薬剤師に確認してください。また、服薬後に発疹、呼吸困難、その他の異常が見られた場合は、直ちに医療機関を受診してください。 |
子どもの薬の安全な使用についてはHealthyChildren.org(AAP)を、液剤の正しい使い方については液剤の使い方をご覧ください。
これらは、薬を飲ませる際に保護者の方が注意すべきポイントです。思わぬ事故を防ぐため、医師や薬剤師の指示に従ってください。お子さまのお世話では、安全が何よりも大切です。
まとめ
子どもに薬を飲ませることは大切ですが、保護者の方にとって難しいと感じる場面もあります。この記事では、正しい飲ませ方の表とともに、適切に、より飲ませやすくするために必要な情報をご紹介しました。
まずは、飲ませる前の準備から始めます。薬と必要な道具を、あらかじめ用意しておきましょう。スムーズに、しっかり飲ませられるよう、周囲の環境を整えることも大切です。
シリンジで頬の内側に少しずつ薬を入れる、上体を起こして抱く、飲み終わったら褒めるなどの方法を取り入れると、薬を飲ませる時間がより楽で、楽しいものになります。
薬の味を嫌がる場合も、食べ物や飲み物に混ぜる前には、必ず薬剤師に相談してください。薬は常に子どもの手の届かない場所に保管します。薬を飲んでくれず、治療を続けられない場合は、再度医師に相談してください。雨季に子どもによく見られる病気もご覧ください。
参考情報:https://www.nationwidechildrens.org/family-resources-education/
https://kidshealth.org/en/parents/medication-safety.html
https://www.cornerstonepediatrics.org/how-to-give-medicine-to-a-reluctant-toddler/


