生後7か月は、赤ちゃんが成長し、健やかな発育を支えるために離乳食が必要になる時期です。この月齢に合った食材を選ぶことは、成長に役立つ栄養を十分に取るために大切です。
生後7か月の離乳食には、どのようなものがありますか?
赤ちゃんの体の成長を支えるには、栄養価の高い食事が必要です。生後7か月の離乳食は、やさしい味わいで、必要な栄養素を十分に含むものにします。
生後7か月の赤ちゃんに適した野菜
赤ちゃんの野菜を選ぶときは、栄養価と月齢に合っているかを重視します。大人向けの野菜には繊維が硬く、味が強いものもありますが、赤ちゃんには味が穏やかで、やわらかく調理しやすい野菜を選びましょう。離乳食によく使われる、赤ちゃんに適した野菜をご紹介します。
- ブロッコリー:味が穏やかで、栄養価の高い野菜です。ビタミンCや消化を助ける食物繊維を含み、この時期の赤ちゃんに適しています。
- ベビーキャロット:やさしい甘みとやわらかな食感があり、栄養価も高い野菜です。ビタミンAや消化を助ける食物繊維を含むため、離乳食によく使われます。
- かぼちゃ:蒸すとほのかな甘みがあり、やわらかく、つぶしやすくなります。ビタミンAやお通じを助ける食物繊維を含み、この月齢に適しています。
生後7か月の赤ちゃんに適した肉・魚
生後6〜7か月になると、生まれたときから体に蓄えていた鉄分が減り始めます。そのため、十分に加熱した肉・魚・卵は、鉄分とたんぱく質の大切な供給源になります。ゆでるか蒸すかして中まで火を通し、月齢に合うよう細かくすりつぶすか刻んでから、赤ちゃんの様子に合わせて少しずつ粗さを増していきます。
赤ちゃんには、健康を支え、やわらかく細かい状態に調理できる肉や魚を選びます。ゆでるなどしてやわらかくできる、新鮮な魚の身や細かくした鶏肉が適しています。これらは、この時期の赤ちゃんの食事によく取り入れられています。
肉や魚の離乳食を準備するときは、衛生状態や食材の出所にも気を配りましょう。信頼できる店で購入し、調理器具や道具を清潔にすることで、感染や下痢を防ぎます。魚の骨は毎回すべて取り除いてください。
生後7か月の赤ちゃんに適したご飯・いも類など
生後7か月になると、体や消化器官が発達し、ご飯やでんぷん質の食品を食べて、その栄養を消化できるようになります。必要な栄養を取り、健やかな成長を支えるために、赤ちゃんに合ったものを選ぶことが大切です。
生後7か月には、やわらかく炊いてすりつぶしたご飯やおかゆ、十分に煮込んだ玄米、オートミール、蒸してつぶしたじゃがいもやさつまいもを選び、砂糖や塩は加えません。市販の乳児用シリアルを使う場合は、砂糖不使用のものを選び、表示に従って調理してください。
この月齢の赤ちゃんにとって、ご飯やでんぷん質の食品は、体の成長や発達に必要なエネルギーを供給する、大切な炭水化物源です。生後7か月に合ったものを食事に取り入れることは、離乳食を考えるうえで欠かせません。栄養価の高いものを選び、健やかな成長に必要な栄養を十分に取れるようにしましょう。
生後7か月の赤ちゃんに適した果物
果物は、赤ちゃんの体づくりと成長を支える大切な食品です。月齢に合った果物の栄養を取ることは、免疫機能や脳の健やかな発達にも役立ちます。
生後7か月の赤ちゃんに適した果物
- 熟したナムワーバナナやホムバナナ:細かくつぶすか、スプーンなどで削って与えます。エネルギーと食物繊維を取れます。
- 熟したパパイヤ:果肉がやわらかく、つぶしやすい果物です。ビタミンAとビタミンCを含みます。
- りんご・梨:蒸してやわらかくしてからつぶします。生の硬いかけらは窒息の危険があるため、与えないでください。
- 桃・アボカド:果肉がやわらかく、つぶしたりミキサーにかけたりしやすい果物です。
果汁ではなく果肉を与え、砂糖・はちみつ・加糖練乳は加えません。
赤ちゃん向けの献立をご紹介します
1. 鶏肉とにんじんの煮込み
作り方:
- にんじんを蒸します:にんじんをやわらかくなるまで蒸すかゆで、取り出して食べさせられる温かさまで冷まします。
- にんじんをミキサーにかけます:加熱したにんじんにスープを加え、なめらかになるまでミキサーにかけます。スープは調味料や固形スープを使わず、手作りしたものを使います。
- スープを準備します:ミキサーにかけたにんじんを鍋に入れ、スープを加えます。
- 鶏肉を加えて煮込みます:にんじんとスープの入った鍋に鶏肉を加え、やわらかくなるまで弱火で煮込みます。
- 味付けはしません:塩・ナンプラー・しょうゆ・砂糖は加えません。鶏肉とにんじんの自然な味わいだけで十分です。
- 盛り付けます:鶏肉を月齢に合うよう細かくつぶすか刻み、にんじんとスープと一緒に器に盛ります。食べさせられる温かさまで冷ましてから与えます。
2. 魚とかぼちゃのおかゆ
作り方:
- 玄米とスープを混ぜます: 鍋に玄米とスープを入れ、よく混ぜ合わせます。
- 玄米をやわらかく煮ます: 鍋を火にかけ、玄米がやわらかくなり、スープにとろみがつくまで煮込みます。
- かぼちゃを加えます: 切ったかぼちゃを鍋に加え、玄米と混ぜ合わせます。
- 魚を加えます: 魚の身を鍋に入れ、混ぜながら全体の味をなじませます。
- 味付けはしません: 塩や調味料は一切加えません。魚の骨が残っていないか確認してすべて取り除き、もう一度全体を混ぜ合わせます。
- 器に盛ります: 全体が混ざり、十分に火が通ったら器に盛ります。
- 食べさせます: 月齢に合うよう細かくすりつぶし、食べさせられる温かさまで冷ましてから与えます。
3. タムルンの葉と卵豆腐のおかゆ
作り方:
- おかゆとスープを混ぜます: 鍋におかゆとスープを入れ、よく混ぜ合わせます。
- 火にかけます: 鍋を火にかけ、沸騰させます。
- 魚を加えます: 骨を取り除いた魚の身をスープに加え、火が通ってやわらかくなるまで弱火で煮込みます。
- 卵豆腐とタムルンの葉を加えます: 魚に火が通ったら、卵豆腐とタムルンの葉(タイで食べられるウリ科の葉野菜)を鍋に加えます。
- やさしく混ぜます: 全体がなじむよう、やさしく混ぜ合わせます。
- 器に盛ります: 全体が混ざり、十分に火が通ったら器に盛ります。
- 冷ましてから赤ちゃんに与えます: 食べさせられる温かさまで冷まし、赤ちゃんに与えます。
避けたい食品
生後7か月の赤ちゃんの健康を守るために、避けたい食品があります。この時期に適さないものは、与えないようにしましょう。
避けたい食品を知ることは、赤ちゃんの成長や発達にも関わる大切なことです。具体的には、次のような食品を避けます。
- 生ものや加熱が不十分な食品:生卵や半熟卵、中まで火が通っていない肉や魚などには、下痢の原因になる病原体が含まれている可能性があります。毎回、中まで十分に加熱してください。
- 塩分の多い食品や調味料: 赤ちゃんの腎臓は、まだ多量の塩分を処理できないため、離乳食に塩・ナンプラー・しょうゆ・固形スープは加えません。NHSも、離乳食に塩を加えないよう勧めています。
- 砂糖とはちみつ: 虫歯や甘い味への偏りにつながるため、離乳食に砂糖は加えません。また、はちみつには乳児ボツリヌス症の原因となる菌が含まれる可能性があるため、1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えないでください。
- 窒息の危険がある小さく硬い食品: ナッツ類、丸ごとのぶどうやミニトマト、硬い生野菜や果物のかけらなどです。月齢に合うようつぶしたり切ったりし、赤ちゃんを座らせ、必ず大人が見守りながら食べさせてください(詳しくはこちら:子どもが食べ物を喉に詰まらせたときの応急処置)。
- 主な飲み物としての牛乳: 1歳になるまでは、母乳や乳児用ミルクが引き続き主な栄養源です。牛乳で代用しないでください。果汁を与える必要もありません。
世界保健機関(WHO)は、生後6か月頃から、母乳を続けながら月齢に合った離乳食を始め、食材の種類を少しずつ増やすことを勧めています。新しい食品を食べた後に、発疹・嘔吐・呼吸困難などのアレルギー症状が見られた場合は、その食品を与えるのをやめ、医師に相談してください。
まとめ
生後7か月の赤ちゃんには、味が穏やかな野菜、やわらかい肉や魚、やわらかくつぶしたご飯やでんぷん質の食品、やわらかい果物など、栄養価が高く月齢に合った食事が役立ちます。塩味や甘みを付けず、安定したベビーチェアに座らせ、大人が見守りながら食べさせましょう。離乳食を始めたばかりの場合は、前の段階の生後6か月の離乳食献立、1年間の全体像は新生児から1歳までの食事をご覧ください。食事や赤ちゃんの発達など、子育てのヒントはこちらでも詳しくご紹介しています。
Q&A
適した野菜
かぼちゃ・にんじん・ブロッコリー・タムルンの葉・ほうれん草など、味が穏やかでやわらかく調理しやすい野菜を選びます。蒸すかゆでるかしてやわらかくし、月齢に合うよう細かくすりつぶします。
適した肉・魚
中まで十分に火を通した魚・鶏肉・卵を、細かくすりつぶすか刻みます。魚の骨はすべて取り除きます。鉄分とたんぱく質の大切な供給源になります。
適したご飯・いも類など
やわらかく炊いてすりつぶしたご飯やおかゆ、十分に煮込んだ玄米、オートミール、蒸してつぶしたじゃがいもやさつまいもが適しています。砂糖や塩は加えません。
適した果物
熟したバナナ・パパイヤ・桃・アボカドなどのやわらかい果物や、蒸してやわらかくしてからつぶしたりんご・梨が適しています。
避けたい食品
生ものや加熱が不十分な食品、塩・ナンプラー・砂糖を加えた食品、はちみつ(1歳未満には禁止)、ナッツ類や丸ごとのぶどうなど、窒息の危険がある小さく硬い食品は避けます。
参考資料:
- https://www.nhs.uk/start-for-life/baby/weaning/what-to-feed-your-baby/7-to-9-months/
- https://www.healthhub.sg/live-healthy/meal-ideas-month-7
- https://www.nhs.uk/conditions/baby/weaning-and-feeding/foods-to-avoid-giving-babies-and-young-children/
- https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/infant-and-young-child-feeding


