妊娠中の体の「痛みやこり」に悩み、マッサージを受けたいけれど、妊娠中でも受けてよいのか迷っていませんか。この記事では、そんな疑問を解消するための答えをまとめました。
実際の体験者によるPantipの投稿は、こちらで詳しく読めます。
なぜ妊娠中は体が痛んだり、こったりするのでしょうか?
妊娠中はさまざまなホルモンの分泌が増えます。特にリラキシン(relaxin)は、出産に備えて関節の周りの靱帯を柔らかくし、伸びやすくします。NHSの情報によると、こうした変化に加え、妊娠に伴う体重の増加や重心の変化によって、腰や股関節が痛んだり、体が疲れやすくなったりします。(関連記事:妊娠中の腰痛を和らげる方法)

妊娠中にマッサージを受けてもよいですか?
多くの専門機関では、妊娠初期の3か月間はマッサージを避けるよう勧めています。この時期は自然に流産が起こる頻度が最も高く、母体もまだ変化に適応している途中だからです。妊娠6か月以降も、マッサージには注意が必要です。長時間あおむけで寝ると、大きくなった子宮が太い血管を圧迫し、立ちくらみのような症状を起こすことがあります。そのため、横向きに寝るか、背もたれに寄りかかった姿勢で施術を受けましょう。
注意点:マッサージを受ける前には、その都度、妊婦健診を受けている医師に相談しましょう。特に、ハイリスク妊娠、性器出血、高血圧、前置胎盤がある方は注意が必要です。また、妊婦向けのマッサージ研修を受けた施術者を選んでください。施術中に腹痛、頻繁なおなかの張り、めまいが起きた場合は、すぐにマッサージを中止して医師の診察を受けてください。
どのようなマッサージを受けられますか?
「スウェディッシュマッサージ」(Swedish Massage)は、妊娠中の体の痛みやこり、不快感を和らげる方法として認められている選択肢です。筋肉を押したり、筋肉に沿ってしごいたりせず、筋肉をリラックスさせることを重視します。また、妊娠中に起こることのあるむくみ、ストレス、抑うつ状態を和らげる助けにもなります。スウェディッシュマッサージは、妊婦が心地よく過ごせるようにし、安全で快適なリラクゼーションを促します。そのほか、妊娠中のおなかのかゆみを和らげ、睡眠の質を高める効果も挙げられています。
マッサージを避けたい部位
- おなか:子宮やおなかの赤ちゃんに圧力がかからないよう、おなかをマッサージしたり押したりすることは避けましょう。おなかにクリームやオイルを塗りたい場合は、自分で優しくなでるように塗ってください。
- 脚:妊娠中は通常よりも静脈内に血栓ができやすいため、ふくらはぎや太ももに深い圧をかけたり、強くしごいたりするマッサージは避けましょう。片脚だけのむくみ、赤み、熱感、痛みがある場合は、マッサージをせず、すぐに医師の診察を受けてください。
- 足と足首:足のマッサージが流産を引き起こすという明確な証拠はまだありません。ただし、安全のため、足首や足のツボを強く押すことは避け、むくみを和らげるための優しいマッサージにしましょう。
妊娠中の体のこりを和らげる方法
- 温かいお湯での入浴:熱すぎない温かいお湯で入浴すると、筋肉がリラックスし、体のこりを和らげる助けになります。
- 姿勢を整える:背もたれを使って背筋を伸ばして座りましょう。物を持ち上げるときは、腰を曲げる代わりに膝を曲げ、かかとの低い靴を履きましょう。妊娠中に避けたい5つの座り方もご覧ください。
- 睡眠:睡眠は、妊娠中の快適さと心地よい毎日を保つために大切です。妊娠後期は横向きに寝て、背中や脚の間に枕を入れて支えましょう。(関連記事:妊娠中に眠れないとき)
- バランスのよい食事:妊娠中の体力と健康を保つため、適切で栄養バランスの整った食事を取りましょう。
妊娠中でも、安全に受けられる時期で、医師から止められていなければ、リラックスのためにマッサージを受けることができます。おなかの赤ちゃんの安全のため、妊婦向けの研修を受けた施術者を選び、注意が必要な部位への施術を避けましょう。マッサージにリスクがある場合には、施術を受けずに体のこりを和らげる方法もあります。初めて育児をする方は、こちらで育児のヒントもご覧いただけます。
出典:https://americanpregnancy.org/healthy-pregnancy/is-it-safe/prenatal-massage/
https://www.nhs.uk/pregnancy/related-conditions/common-symptoms/back-pain/


